ハッピーライフスタイル

子育てを中心に日々の生活で感じたことを書いていきたいと思います。

早期英語教育のメリット・デメリットは?

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近年、学校でも英語教育が重要性!という風潮にあります。学校でも2020年以降、小学三年生では英語が必修科目に、五年生以降は英語の教科化の完全実施が始まります。

 

そんな流れもあり、英語教育に熱をあげてる家庭が増えているのは見逃せません。

 

とは言え、英語教育に弊害があると言われているのも事実。英語と日本語の違いを踏まえてメリット・デメリットを考えていきます。

 

 

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そもそも日本語と英語はどう違うのか?

カナダで25年日本語を教えてきた金谷武洋氏が著した『日本語が世界を平和にするこれだけの理由』では、

  • 日本語=共感
  • 英語=自己主張と対立の言葉   と位置づけているそうです。

 

日本語が世界を平和にするこれだけの理由

日本語が世界を平和にするこれだけの理由

 

 

この本は中学生でも読めそうな本なので本格的に英語の学習が始まる頃に本棚に置いておくのも良さそうな一冊なのですが。

 

この本を読むと、日本語話者と英語話者がそれぞれ川端康成の『雪国』の冒頭をどうイメージするか?の実験結果を思い出すという方がいらっしゃったので、気になって少々調べてみました。どんなものかと言うと・・・

 

国境の長いトンネルを抜けると雪国であつた

 

この文章から想像する情景が日本語話者と英語話者だ異なるというものです。

 

日本語話者の場合は

 

(主人公と同じ目線で)暗いトンネルを走っている光景から徐々にトンネル内が明るくなり雪景色が眼前に広がる』

 

情景を思い描く場合がほとんどでしょう。時間推移までもが頭に描けます。

 

 

ところが、英語話者はそうではありません。

 

『上空から雪景色とトンネルを見下ろすアングルから列車が出てくる様子』

 

を思い浮かべる人しかいなかったそうです。

 

 

英語で書かれた文を日本語に訳すとその意味が分かります。

 

The train came out of the long tunnel into the snow country. 

 

列車は雪国への長いトンネルから出てきた。

直訳すると、こんな感じです。日本語での表現との違いが理解できるかと思います。直訳だと英語話者が思い浮かべる光景が日本語話者であっても容易に想像できますね。

 

 

この実験を主導した池上嘉彦氏の著作は下の本。小中学生向けなので、この本も家に置いておきたい。

ふしぎなことば ことばのふしぎ (ちくまプリマーブックス)

ふしぎなことば ことばのふしぎ (ちくまプリマーブックス)

 

イラスト入りで確認したい方は下のブログに書いてあります。

hypertree.blog.so-net.ne.jp

 

つまりは

日本語話者と英語話者の考え方は全く違う

ということを言っているのです。

 

日本語は自分を強調せず、相手との共存を図るのに有効な言葉。

一方の英語は『I(私)』を強調します。自身の考えを伝えるのに最適な言葉となります。今後は自己主張をしていくことも大事になるだろうと言われている一方で、日本で暮らす確率が高い事を考えると、自己主張も強すぎることは暮らしにくさを助長するんじゃないかな?とも思ってしまうのです。

 

日本語が他者とのすり合わせをしやすい言語に対して、英語の場合は自己主張をしやすい、かつ俯瞰的に見やすい言語かな?という印象を抱きます。それぞれ一長一短があります。日本語が絶対的に良いわけでもないし、その逆もしかり、です。

 

そういった、それぞれの言葉の特徴を把握したうえで学んでいくのが良いでしょう。

 

早期英語教育を受けた子が増えた結果…?

ソースがないのが心苦しいですが…

近年『主語の省略が分からない・理解できない子が増えた』と同時に『ディベート等で自己主張をするのは得意になっている子が増えている』という教育関連の記事を読みました。

 

日本語と英語の違いを認識したうえで考えると理にかなっているように感じます。客観的・俯瞰的に見ることに長けた言語を使い続けていくうちに、日本語のみの学習者に比べると『主張する』ための考え方が少しは身に付くのでは?と思われます。

 

日本語はしっかりと!!

いずれ大きくなった後も日本で暮らすことになる可能性の高い我が子たちに英語をメインに勉強させるのはリスクが伴います。日本で日本語の授業を受け他の教科を学んでいくのですから国語は基本です。

 

それだけでなく日本語と英語の違いを分かったうえで学んだ方が効率良く学べるという話もあります。英語と日本語の違いが判ることで、普段話すだけじゃ気付けない日本語の文法について意識することができるようになります。相乗効果が期待できるのです。

 

早期教育の場合は違いが判らないまま学ぶことになってしまいますね。

 

では、なぜ未就学からの英語教育が叫ばれているのか??

答えは『耳』にあります。よく言われているのでご存知だと思いますが『lとrの違い』はその筆頭です。『リスニング』と『発話』が子どもの頃から行うことで身に付くと言われています。

 

というわけで、英語教育も目的に合わせて時期を見極めて導入するのが良いでしょう。

 

結局のところ、早期英語教育のメリット・デメリットは?

【メリット】

  • 自分の意見を伝える考え方を身につけやすい
  • リスニング能力、スピーキング能力が発達しやすい

 

【デメリット】

  • 自己主張が強すぎる子に育つ場合がある
  • (主語が分からないなど)読解力に影響が出る可能性がある
  • 小さい頃に覚えたことは忘れやすい

 

スピーキングもリスニングもしっかりしているため、もしも現地に行くなどして英語を話す機会がある場合に中身が伴った会話じゃないと軽く扱われることもあるそうです。現地民並みの発音をしているのに『幼児語』でしか話せなければ「え?」ってなりますよね。期待度が高くてガッカリされるというケースです。日本人でもいい歳して「私」ではなく自分の名前を連発しているとガッカリする、あの現象です。

 

まぁ最後の一件はしっかりと英語が身に付いた場合のデメリットなので、別に書かせてもらっています。逆に言うと、スピーキング・リスニングがしっかりしたうえで会話内容も伴っている人がいれば信用も得られるし、こみいった会話まで出来ることもあり得ることの裏返しと思っています。

 

早期ではなく、大きくなってから違う言葉を学ぶときには

【メリット】

  • 相乗効果で母国語の力もつく可能性あり
  • 国語の力がつくことで他の教科も伸びる可能性あり

 

【デメリット】
  • リスニング・スピーキングの力が未就学で始めるよりもつきにくい

 

さらに現地に行ったときに期待されにくい分、幼児語であっても中身さえ伴えば信用を得られやすい。とは言え、話を単純化しがちなので齟齬が生じる可能性もなくはない、といったところでしょうか。

 

学校でも英語教育が開始されるという話を聞けば何かした方が良いかも?となってしまうのは当然だと思いますが、言葉の特性や方針等吟味したうえで取り入れていかないと逆効果になる場合があります。気を付けて導入するのが良いと思います。